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| 私の治療院の看板にはふくろうのイラストが書かれています。 私は昔からなぜかふくろうと言う鳥が好きでした。丸々とした頭に大きな目。動物園に行った時など、ふくろうの姿を飽きずに見たりしていたものです。実は私は昔傷ついた野生のふくろうにであったことがあります。 その頃私は父の仕事の関係で、静岡の田舎に住んでいました。 家の前の小川にはふなやどじょう、鯉や亀が泳ぎ、その向こうに春にはスミレでピンク色のじゅうたんに変わる田んぼが広がり、家の後ろにはお茶畑の山が続くという本当の田舎でした。 ある日のこと、学校へ向かって田んぼの中のあぜ道を歩いていると、道端で何かが動いているのが目に入りました。近寄ってみると、それはなんとふくろうだったのです。何か怪我でもしているのか、道端に倒れていて飛ぶこともできずに弱々しく羽根を動かしていました。その時の自分は、可哀相というよりも「これがふくろうなのか!」という驚きでいっぱいでした。結局そのふくろうは通りがかった農家のおじさんが家へもって帰っていきました。時間にしてはほんの数十分のことだったと思いますが、僕の子供時代の強烈な思い出の一つです。 さて、去年関内へ引っ越すとき、看板を新しく作りかえるときに私は何か動物のイラストがほしいなーと考えていました。なにか動物をイメージキャラクターにすることで、鍼灸が持つ硬いイメージを変えたいと思ったのです。そこで思い付いたのがふくろうです。ふくろうは西洋では知恵者の象徴であり、北海道では森の守り神です。また昼間ののんびりしている姿が、リラックスや癒しに通ずるようにもおもえます。 看板の絵は高校時代の友人に頼んで書いてもらいました。その後も新作ができるとメールで送ってもらって、院内の掲示物などに使っています。ふくろうのイラストを使うようになってからは患者さんがふくろうの置物などをよくくださるようになりました。中には「不苦労」や「福郎」などと書かれたものもあり、やはりふくろうはよいイメージをもたれているのだなーと感じ、あらためてあのふくろうとの出会いに感謝しています。 ![]() |
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