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◎患者さんは20代後半の男性、Aさんです。昼間水道メーター検針のアルバイトをして、夜は専門学校に通うという毎日ですが、疲れから風邪をひいてしまい、本院の鍼治療を受けました。 答、水道の検針は、体を前に折り曲げる姿勢が多いため、元々ずっと腰痛に悩まされていました。年末に仕事が終わり、忘年会で飲み過ぎたり正月のおせち料理を食べ過ぎたりしているうちに、その頃はやっていたインフルエンザにかかってしまいました。最初寒気がして体がだるくなり、寝込んでから3日目に39℃を超える熱が出て、結局5日間寝込んでしまいました。その間食欲はほとんど無く、疲れがたまっていた腰や膝などがだるく痛みました。治療を受けに来た時、熱はもう下がっていましたが、せきが出て頭がふらふらしていました。
問、鍼治療を受けてどのような感じでしたか? 答、頭も体もスッキリしたというのが最初の印象です。もう熱は出ないだろうと思っていましたが、治療中にお尻から腿にかけてまだまだたくさん汗が出ました。それから、5日間も寝込んだ後だったので、もうこれ以上は寝付きにくいという状態だったのですが、治療中ぐっすり眠れて、終わったら体が軽くなっていました。治療後はせきが軽くなり、夜からは食欲が出てきました。それまでボーッとして何をする気も起きなかったのが、元気がわいてきて、とてもスッキリしました。
問、熱が下がってもまだ体がだるい、節々が重い、食欲が出ないという症状が残るのは、体の中にまだ熱が残っていて外に出しきれていないためです。治療中に腰・お尻から下半身にかけて大量に発汗しました。これは、治療して体の表面の「邪」をとって熱を出せる態勢になったので、体は汗をかき、汗といっしょに熱を出したのです。つまり、治療により発汗作用を促すことで、残っていた熱がスーッと外へ出て行って、そして体がとても爽やかになったということなんです。 答、なるほど。それから、最初に脈を診て、刺さない鍼をしたようですが、先生がフーッと息を吐くのに合わせて、体の中で風船をふくらまされるような感じで元気が入ってくるような印象を受け、びっくりしました。
問、脈を診て、脈を整えている時の鍼は、「てい鍼」という体に刺さない、マッチ棒のような金属の棒を使います。これは、体の中の弱ったところに健康な気を送り込むという治療です。Aさんは、本当に弱っていたということと、元々敏感な体質だということもあって、そういう気が入ってくるということを体で感じて、ちょっと驚かれたんだろうと思います。 答、はい。その後は良い経過をたどって、風邪も完全に治りました。
問、それはとても良かったですね。貴重な体験をなさいました。鍼の治療は風邪の色々な症状に対してとても効果があります。今日はどうもありがとうございました。 |